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果てしない海原の向こうに見える世界最高の落日を見に行こう 1 [story [物語のスペース]]

 

 

  遅くなりましたが、第1章のみバレンタ

イン前日にアップしましたが

ちなみにその後、最後までアップし
終わりました。
左上の前の1件をクリックで進みます。

本当にすみません(`_´)ゞ

もう今年で43歳になりますんで、とに
かく忙しいのと、体力的にもいっぱい
いっぱいでフル活動ですが、昔に出版
社の人に60過ぎてゆったりかけばいい、
というふうに言われたが、
浮かぶとつい書かずにおれない(´∀`*)
いいフレーズを忘れちゃうと勿体無いか
らね。
ということで、内容はすでに文学賞に出
したものに 
一部校正、加筆をしてあります。
♪( ´θ`)ノ


来月の更新は3月下旬かな?そろそろ桜
の季節です。
クリスマスは大変好評だったので、頑
張ります(´∀`*)

ちなみに、今日何気に天照大御神と月
読命の太陽神と月神の日本の神話を検
索してて、このブログタイトルがギリ
シャ神話の太陽神と月神というものな
ので他にも色々調べたが、他にも北欧
や台湾など世界各地に太陽神と月神の
神話があるらしい。
でも、記述がそれぞれ違うので、や
っぱり図書館行かねば、
と思った。(風雨がすごいので諦めた
が。(`_´)ゞ)
この作品タイトルに落日という言葉
を使ったので、余談ですが
あしからず(^。^)



追記  今日、2月28日  順調にアクセス
数を稼いで、日々100近くのカウント
を稼がせていただきました(^。^)
ちなみに、過去ログもずいぶん目を
通してくれているようで、
とても嬉しい。特に今回は、受賞な
らずも非常にカウントが多く、
文字数の関係上活字が苦手な人は、
面倒でしょうが、(それでも少ない方だが)
にもかかわらずこの数字が半月も順調なの
で、ウルウル(´∀`*)
執筆に甲斐があった(⌒▽⌒)
みなさん、本当にありがとう(`_´)ゞ


   

 「果てしない海原の向こうにみえる     
                        世界最高の落日を見に行こう」

                    第1章
 

昨日の夜そのニュースをみた。


「バイク型のタイムマシンの研究
に着手」



ニュースキャスターは、ものすごく
平坦な口調でまるでなんの感情もない
かの様にその原稿を読み上げた。
  映画に出てくる様なアメリカンタイプ
のバイク型で、とあるアメリカの大学
で実用化に向けて研究に着手したという。
 表向きは、ブラックホールの研究をし
ているグループだそうだ。たまたま実
験の最中に、ブラックホールの

理論に応用できる可能性が出てきた
そうでそれにともない実験に対する
正式な許可がその大学で出た という
こと。
  お遊びではないが実際には実用化は
まだ20年以上かかるという。
あくまで研究段階だというが、いつ
かはこういう未来が現実にくるのだ
ということの方が正直びっくりする。


朝、カーテンの隙間から溢れる
朝日と、けたたましい電子音の
アラームで目が覚めた。
パソコンの待ち受けディスプレ
イには、珍しくメールボックス 
へのメッセージの着信を伝えて
いて、限られた人間にしかパソ
コンのメールアドレスを周知
していないので、何事かとそ
そくさとメールボックスへメ
ッセージを見る。
 そこには同じベーカリーショ
ップで働いている先輩のかり
んから送信されたメールが入
っていて、ひとこと。

ーニュース見た?パソコン大
丈夫?ー

とメッセージが入っていた。
寝不足の頭で何のニュースだろう?
タイムマシンか?とか考えながら、
「何?何があったの?」
と慌ただしい返信を送信したが、
かりんからのメッセージは、朝の
9時半の受信になってい
た。
 昨日の夜以来突如、まるで映画の
世界に迷い込んだ様だなあ、なん
てのんきに思った。

壁掛け時計は今、午前10時を指し
ていた。
しばらく待ったが、返事が来そう
な気配がないので、諦めてテレビ
のスイッチを入れてニュースを探
した。

昨晩風呂上がりに三つ編みをお団
子にして眠ったので、それを外し
てヘアスプレーでセットして、ボ
ディパーマ風に仕上げてみたが、
今の時期はまだテスト休みではない
が、今日は平日だが出られる授業は
ない。

 大きな字幕で「データ障害 復旧の見
通し立たず」と画面上に一文が表示
されており、東京外国為替市場や日銀
が運営しているデータサーバーや、NTT
や大手プロバイダーの大型サーバーがハ
ッキング集団かなにかの、ウイルス攻撃
らしきものの被害にあい、軒並みデータ
障害が起きている、という騒動で朝から
都市部が大混乱に陥っているらしい。

これでは本当に映画の世界の話だ。
それにしても、現実なのに、このあと
どうなるのかなあ、なんてぼんやりと
した頭で考えた。

「ありゃ、なんだ、まずいなあこりゃ」
もう一度メールボックスを開き、メッ
セージを入れて見る。



ー何これ?どうなってんの?
                        ビックリ !!ー
送信

再びかりんにメッセージを入れてみ
るが、具合の悪いことに携帯端末だ
けが通信障害のエラーメッセージが出
ている。
パソコンはLANを使用しているレトロな
ものなので、電話線が生きていて通常ど
おりに起動して、データも大丈夫
だった。
おそらく、バックアップサーバーな
どを使用して起動できるものなのだ
ろう。
まったく差し支えなく動いている。
   
 
それに今は普通に電波を受信しても、
通信を常時復旧できるシステムが、機
械本体に内蔵されている場合がほとん
どなので、だいたい完全にシャットダ
ウンしてしまうことがないように作ら
れている。

ニュースでは軒並みATMや大型サーバー
のダウンによる、端末の障害が次々と
伝えられて、全面復旧には少し時間が
かかることや、そのことで株式市
場や、為替市場に影響が出始めてい
て、今日は火曜日だから、ヨーロッパ

各地やアメリカ大陸はまだ現地時間で
夜更けか、真夜中にあたる時間なのだが
中国の市場は朝から異常事態の報を受
けてとても混乱した。

基本的には大型サーバーでも、バック
アップが取れる体制ができているし、
www.は断線に強い構造になっている
のだが、敵はサイバーテロのプロフェ
ッショナルらしく、復旧回路の網目を
寸断なく攻撃した様子だ。

キッチンの冷蔵庫に入れてあった、
パン・ド・カンパーニュをオーブン
でカリカリに焼いて、冷やしてあっ
たアイスコーヒーに牛乳をたくさん
注いで、慌ただしい朝食を摂った。
別にこれといった用事がないの
だが、なんとなくせわしない。
 
 パソコンの待ち受けに再び、メール
の受信ありのメッセージ。
急いで開いてみると、
ーいやあ、大変だよ!!どうしよう
かあ。私、これを
理由にパソコンの不調で1週間休
                                         もう!ー
と呑気なメッセージ。

ーえ!!ヨーロッパの人の様な  
   呑気なメッセージ。うーん、
                                    いいなあ。ー
すぐさま返信する。

 私は1年浪人して美大に入ったから、
まだ2年生だ。かりんは私の6歳も年
上で、私がアルバイトをしている
ベーカリーショップで働いている先
輩で、意気投合し今に至る。
 彼女は栄養士の学校を出ていて、
将来独立したいという夢があるらしい。
ー銀行すごい混んでいて、大変だよ。
ちょっとさあ、混乱に乗じて日本1周旅
行しようよ。1週間かかるかなあ?ー

えっ・・・・。(冷や汗)
日本一周ってなんだ?


さすがに驚いて、返事を考えあぐね
たがスケジュール帳を確認してから、
今日は1日時間が空きそうなので、
再びキーボードを叩いてみる。
ー1周は無理でしょう?えーっ。
こんなこと1週間続いたら日本が潰れ
てしまう。どうせなら今日は暇してるか
ら、女2人で東京湾を1周ドライブしま
すか?ー
 
 
すぐさま、

ーようし、じゃあ今から迎えに行
くね!!待っててね!!ー
という返事。
今からというメッセージに慌てて、
鏡を覗き込んだ。麻紐風の夏っぽい
ミュールを履いて、ワンルームの自宅
の玄関を後にした。

             この作品はフィクションです。





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果てしない海原の向こうに見える世界最高の落日を見に行こう 2 [story [物語のスペース]]

         
                           第2章

私たちは、11時過ぎには辰巳のパーキ
ングエリアにいて、ナビゲーションと
地図を片手に予定経路の計画を立てて
いた。
時間的には、東京湾一周は夕方までに
完結するとふんで、地図を片手に真剣
に計画を立てた。 
  まずは、お台場でランチを取ることに
したが、この様子だと
あっという間に日が暮れそうでもある。
陽射しは5月らしく爽やかに
心地よい風とともに降り注いでいる。
オレンジ色の腕時計で、私は時間を確認
した。

今日のドライブは暇つぶしにしてはナイ
スアイデアだと2人は考えていた。 
  午前中のニュースには続きがあって、
活字専用端末で次々と様々な情報を検
索した。
が、東京市場の混乱で、1時間遅れの
中国市場も午前中は混乱を極めた。
朝、突然降って湧いた騒動にすぐに
は立ち直れない。
  ただ、幸いしたのは金融市場関係の
障害は夕方までには、おおかた復旧
できる見通しなのと、ちょうど株価
もここ数ヶ月好調な安定期に入って
いたこと、為替市場も安定期で大き
な変動はここ1ヶ月ほどまったくと
いっていいほどなかったので、経済
的なダメージは混乱の割に少ないと
予想された。
ただ、物理的なダウンのダメージが、
2、3日は多少影響することや、
大型サーバーのダウンによる一部障
害状態が、思った以上に日常生活に
大きく影響をもたらすであろうこと
が考えられたので、そのことが原因
して混乱は予想以上に大きく感じる雰
囲気で報道された。

  しかし現時点では、通常どおりに電
光掲示板も復旧しているそうだし、
市場も通常に戻っているので、朝の一
報の時点で考えられたよりも極めて少
ない混乱で収まったことは、不幸中の
幸いといえよう。
  まだ、一部のコンビニエンスストアの
ATMやら、ネットバンクなどに障害が
出ているので、その部分さえ復旧すれ
ば、経済分野はほぼ正常に戻るそうだ。

  むしろ、あとひとつの懸念材料として
は現在まだ日中で市場が本日のアジアの
異変を受けてどう反応するかが問題で、
サイバーテロが原因だというマイナス
材料がどう現れてくるかだ。

  実際には世界的にも安定期であったた
めに、影響は少なからずあるが、ここで
素晴らしいのは日本のIT技術が本当に飛
躍的に進歩していて、なおかつ緻密な運
営をされていることから、本当の中枢に
対するダメージが極めて少なかったこと
や、むしろ一部のタイムマシンの報道の
影響の方が、どういう風に現れてくるか
がきわどい部分であるが、今回のこと
を踏まえてまた技術向上に努めなくては
いけない、ということをニュースでは
キャスターが話していた。
   
   
  今のところ、道路情報などにもまった

く影響がないようなのでまるでニュー
スでの報道がガセネタであるかのよう
に妙な違和感さえあり、普通の生活に
は何ひとつ問題は起きて
なかった。

私は、かりんに
「タイムマシンがいかんのじゃない?」
と聞いたら、
「えっ?」
と怪訝な表情になったので、私はまた
もや妄想癖が災いして、妙な事を口走
ったかと思うと、もう一度活字専用端
末で、タイムマシンを検索した。
ヒット数はなぜか10件と少ない。
  確かに昨日のとある新聞に研究に着手
するという記事が掲載されていたが、
それは研究論文を元に試作品を作成する
ことが可能かどうかという研究で、実際
には開発されると世界大戦が起きかねな
いということも懸念され、さらに、技術
的な問題点が非常に大きいと掲載されて
いた。
「ふーん、SFの世界だな。でも影響あり
かもね。」
とかりんは妙に神妙な反応を示した。
タイムマシン自体はブラックホールの
研究をかくれみのにして、
研究を続ける研究者が結構いるそうだ。


2011年、とある掲示板でジョンタイタ
ーという人が、ネットに掲載したタイ
ムマシンの理論が話題になったそうだ。
もちろん、それは都市伝説だが、ゼネ
ラルエレクトリック社が開発した、20
34年の1号機というものらしく、その
ジョンという人が、2036年からその
タイムマシンの発表に来たらしい。
確かにアインシュタインの1930年代に
は、ワームホールと一般相対性理論が矛
盾しないということが、論じられていた
ということなので、決して不思議なこと
でもないのであろう。
重力歪曲時間移転装置なるもので、これ
もブラックホールの理論の応用らしく、
ただ、現実的には2036年は現時点では
訪れてはいない未来なので、このこと
が本当のことかは、まだ誰にも証明がで
きない。

でも、2011年にその人が過去に遡って
やってきたら、それで事実が食い違う
んじゃないかなんて事をふと、この話
しを聞いた時に矛盾を感じたのだけれ
ど、考えすぎるとわからなくなるの
で、考えないことにした。


なので、今回のこともおそらく過渡
期であるが故の発表なので、本当に
そんなもんができるか
どうかは、神のみぞ、いや、神すら
知る由もないだろう。

過去には、メッセージのやり取りを
過去と未来とに渡ってという研究は
実績があるようだ。
 もちろん、一部の研究ではまだ不可
能であるともいわれているらしく、
いろいろ突き詰めて論じていくと、
理論的な矛盾が生じるらしい。
これが一種のパラドックスだという
そうだ。
  今日は梅雨前の合間の晴れでレイン
ボーブリッジもくっきりと、臨める
し人出はあまり多くはないが、一画
にあるオープンカフェのレストラ
ンは程よく座席が埋まっていた。

この辺りは、たまに夜にドライブす
ると、それはそれは、昔のアニメか
何かに出てきそうなアンドロメダ駅
みたいな感じで、宇宙の小惑星に
浮かぶ銀河ステーションさながらの
ライトアップされた光と、人波のコ
ントラストで多くの人類が宇宙に
当たり前に飛び立てる日ももう目前
のように感じる。


かりんはソーシャルネットでのメッ
セージのやりとりに集中していた。
「普通に送信できる。」
と聞くと、

「それは問題ないけどね。でも、
たまに通信ダウンするね。」
と何か言いたそうな素振りを見
せた。
「なんかあった?」
私が不思議そうに聞くと、
「彼の誕生日でね。今日。」
と、唐突に言い出した。
「え、こんなとこにいていいの?」
と、私が言うと、
「今日の騒動で休みの予定がな
くなったって。
受注のデータとかが、
飛んじゃってて大変らしい。」


この作品はフィクションです。♪( ´θ`)ノ













 

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果てしない海原の向こうに見える世界最高の落日を見に行こう 3 [story [物語のスペース]]

       

                                     第3章


 BGMには、スカのメドレーなのか、SPEC
IALS のmonkey man が流れている。
  2人のアルバイト先のベーカリーショップ
では、ホワイトチョコのムースが
人気があって個人的にもお気に入りだが、
ドルチェのメニューに目を通しながら、
マスカルポーネのティラミスと、クリー
ムブリュレをシェアして食べることにした。
  店を出て、13時になる前に車に乗り込んだ。
  湾岸線を通り、大井埠頭を抜けて羽田空
港を横目に見ながら、そのまま走るとその
向こうはもう川崎で、アクアラインの入り
口だった。
 
       

  ラジオで午後の現況についての放送を
しきりにしていて、情報障害の原因はサ
イバーテロであるらしいと、繰り返し指摘
をしていた。
  1時間かからずにアクアトンネルを通
過して、人工島の海ほたるについたので、
3階の駐車場に車を停めて、まずはすぐに
展望デッキのある5階へと向かった。
  5月晴れの快晴の空は、ちょうど海の青
さと相まっていっそう突き抜けるような
高さを感じさせた。
  この人工島からの木更津方面のアクア
ブリッジを横目に見ながら、その先に広
がる内房の房総丘陵を望む景観は、何か
未来と過去の融合というか、いつの時代
に生きているのだろう、というような不
思議な時間感覚に襲われる。

2、30分ショッピングフロアや、展望
デッキを散策してから、私たちは再び
車に乗り込んだ。
かりんは彼へのプレゼントの紙袋を大
事そうに胸に抱えて、車に乗り込んだ。
「何を買ったの?」
私が聞くと、
「内緒!!」
と言ってそそくさと運転席に乗り込
んだ。

アクアブリッジを抜けて、木更津方
面に着くまで、順調なら20分くらいしか
かからない。
  眼前にまっすぐ伸びるハイウェイと両
側に広がる海原は、こんな天気のいい日
には本当僧階な気分で、マリンジェット
か何かで水上を滑走しているみたいな気
分になってくる。
それこそ、子供の頃に何度も見た鳥に
なって広い海原を羽ばたくような、そん
な夢のような。

「夕陽と、陽が沈む景色が見たいなあ。」
かりんがそう言った。
このまま進んでいくと、19時ごろの日の
入りまでには、東京湾のどこかしらで夕
陽を眺められる。
今はまだ、15時前だったが上り車線にな
るので、夕方の渋滞に巻き込めれても、
湾岸線の付近のどこかしらの海辺に到着
できるはずだ。ナビゲーションの計算結
果も、2時間もあれば湾岸線付近まで進
めるという結果がでた。
「もし、今朝みたいにもっと大きなサイ
バーテロとか、そういうのがおきて、
日本がなくなったらどうする?」
運転をかりんに替わってもらって、私は
助手席でアイスコーヒーをすすりながら
BGMに合わせて鼻歌を歌っていたが、かり
んの唐突な質問に
「えっ?何言ってんの?」
と返事をしてから少し考えた。
「私は日本に残るよ。だって、新しい国
ができても、新しくなってから考えれば
いいよ。」
かりんは、

「私は日本が複数に国に分割されたら、
それもいいなあなんて
思うんだよね。」
と、斬新なアイデアを口にした。
そして、続けて
「そしたら、真ん中くらいの国に行くと
思う。」
と言った。
「何?真ん中って。徳川時代みたいな
感じ?」
「いやいや、ヨーロッパの陸続きみたい
なのだよ。国のレベルが真ん中くらいの
普通っぽい国。」
恐ろしく話しが噛み合っていない。
「だってさあ、いろんな幸せがあるん
だから、日本にたくさん国があったっ
ていいじゃない?みんなそれぞれに違う
法律と国境線と。すごくない?」
そんな夢みたいなこと、そんな夢みた
いな世界考えたことがなかったから正直
びっくりしたがそんな風にして私たちが
生きてきた世界や時代と全く違う時代が
訪れたら、そう考えるだけで少しワクワ
クしたが、本当にそんなことが起き
たら大騒動だとも思った。
  それはまるでアニメの筋書きのように
感じられるようなことで、でも、世界
の歴史の中では実際にたくさんあったこ
とだから、日本はむしろ例外的な国かも
しれない。
    
そう考えると、いつか私たちの前に、
今と違う世界が実際に訪れるのだなあと
思い、なんとも言えない気分になった。
  多分景色のせいもある。海に囲まれた
景色はスリルもあって、いろいろ
妄想してしまう。


それにしても、新しい世界の妄想話 
なんて、その辺のアニメよりスリル
があって、めまぐるしく動く社会の情
報の嵐の中で、なんだか思ったよりも
遠い異国の地にでも来ているかのよう
な錯覚を覚えた。

「でも、もしそんな新しい世界が始ま
っても、血みどろは嫌だなあ。」
と私は言った。

「まあね、痛い思いはしたくないよ
ね。」

「VRとかVPNとかの中に入って、
新しい世界に行こうよ。その方が好き。」
「実際に入れるようになるかな?」

「それはわからないけど、タイム
マシンの方が先かな?」
私はかりんに言った。
    
私は助手席で相変わらず鼻歌を歌い
ながら、映画の中みたいに、魂だけ
がバーチャルの仮想現実に離脱して
入って行って、まるで共和国だったり、
そんな風になった日本の新しい光景の
中をドライブする夢想をしていた。
でも、今の現実は痛いことに魂と肉体
は遊離しない。
魂と身体は死を迎えないと離れ離れに
ならない。

  人間にとって、魂が見る夢のような
ものと、この身体とが共存して生きて
いかなくてはいけないという現実と、
その2つを折り合いをつけることが人
生なのだろうから、バーチャルの世界
だけでは簡単に生は成立しない。

けれど、時は間断なく過ぎて行き新
しい未来は、次々訪れて時代は変わ
って行く。
  その変化の過程でたくさんの命が
奪われることを、私は望まない。 
歴史は今までその過ちを繰り返し
ては来たが。

  命が奪われるということは、同時
に魂も突如終わりを告げるものなの
ではないか、なんて勝手に考えては
いるが、そうでないと、輪廻転生な
んて、辻褄が合わないことになっ
てしまう気がする。難しいことはわ
からないけど、なんとなくそう思う。

アクアラインを降りると、木更津
に着き、都市化した街並みに遭遇する。
そのまま東京湾をなぞらえるように国
道を北上していく。





この物語はフィクションです。

第4章はなるべく早くアップします。
(´∀`*)







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果てしない海原の向こうに見える世界最高の落日を見に行こう 4 [story [物語のスペース]]

          
                    第4章


案外道路が空いていたので、思ったよりも
早く幕張、船橋に着いた。湾岸線からは新
都心のビル群が、排ガスで少し霞のかかっ
たような鬱陶しい空の下に、悠然と広がっ
ている。

 ビル群を超えて、海沿いの道路まで出た。
海岸の入り口では何かのフェスティバルが
やっているらしく、

派手な衣装の若い子たちが大勢群がってい
る。

 16時過ぎに船橋の市街地を抜けて、東京湾
の造成された海浜地域についた。
平日の夕方なので、犬の散歩などをしてい
る人がチラホラいて、陽が少し傾き始めて
海風は鬱蒼としているが、ひんやりしてい
る。
  ちょうど、砂浜の手前に舗装されたアス
ファルトの歩道があって、そこを少し散歩
をすることにした。すると、ちょうど目の
前に車椅子の青年が立ち往生していた。

夕焼けの日没を眺めようとここに立ち寄
った私たちに、
「すみません」
と、前方を指差して車椅子の青年は言った。
「向こうに自分が一緒に来たリハビリチー
ムのワーカーさんや仲間がいるはずなんで
すけど。少し車椅子を押すのを手伝ってく
れませんか?はぐれてしまったみたい
で。」
「いいですよ。」
 
と言ってその車椅子のグリップを握った。

彼は左足と左手に麻痺がある様子だった。
ボランティアなどで車椅子の扱いには多
少の経験があったのですんなり動かして
いる私に、かりんは少しおどろいた様子だ
ったが、

「いつも自分で漕ぐんですか?大変です
ね。」
と言って彼に声をかけた。

彼は30歳くらいで割に爽やかな風貌の青
年で、きっと後天的に何か病気を患った
のだろう。

 「みんなと一緒に行動していたんですが、
ずっと自走していたので、つい疲れてひと
息ついているうちにすっかり取り残されて
しまって。」
彼は申し訳なさそうに言った。
  結構ごっつい雰囲気の車椅子で自分で自走
できるように、タイヤのグリップが太く設
計されている。
椅子の部分はコンパクトで分厚いクッション
が二重にお尻の下に重ねてあった。
 「たぶんあの先にいる集団だと思うんだけど。
見えます?」
彼は言った。
  前方の100メートルくらい先に確かに、車椅
子を押したり杖をついたりしている集団が
見える。
  「すみません、もう少し押してもらっても
いいですか?端っこまで行ってからこっち
に引き返してくるそうなんで、
ゆっくりでもいいので、押してもらえるとあ
りがたいんですが。
わがまま言っちゃってすみません。初対面の
方なのに。」
「いやいや、私たちは暇しててぶらぶらして
るだけだから
気にしないでください。」
私は言った。
「近くから来ているんですか。」
「車で30分くらいかかったかなあ。通所リハ
の送迎用のワゴン2台で来ているんです。」
「今日はとても天気がいいから、久々に来
たんですよ。」
「2、3ヶ月に一度くらいはこうして散歩に
出るんですよ。」
言葉の発し方の印象がとても好印象で、
なんだか反対にとても良いことをして
あげているような気持ちがした。
  そんな気分のまま、彼をグループに合
流させて、いい気分になった私たちは砂
浜に向かった。
  車椅子の青年を連れた集団は、砂浜側ま
では降りられないそうだ。
まあ、当然といえば当然だが。
  リハビリの指導員の年配の人が彼の車椅
子を押しながら、
何度となく頭を下げて手を振って、
「ありがとう!!」
と声をかけてくれたのでなんだか反対に
申し訳ないような気分になったが、砂浜
まで向かう間2人はいつまでもいつまでも
手を振っていた。
  
 砂浜に出て、腕時計を見るともう17時を
とっくに過ぎていた。

  すっかり傾いた太陽がオレンジ色に水面
に反射しているが、まるで夕焼けの景色が
綺麗に写真のように写り込んでいるみたい
に見えて、幼い頃によく遊んだ万華鏡を思
い出した。かりんは
「こんな日にこんな景色が見られるなんて、
なんだか幸せなんだか
よくわからないけど、でもすっごく気持ち
よくない?」
と言った。
「わかる、わかる。でも私たちはきっと、
地球上の人類の中でも最高に値するぐ
らい幸せだと思うよ。」

「そっか、こういうのを幸せという   
                                                          のか。」
  
ちょうど夕方のの潮風が、ひんやりとして
肌寒いくらいで靴を脱いで波打ち際の塩水
に足をつけた。
  東京へ戻る渋滞を考えると少し気が重く
なったが、それでも
きっと明日は、もういつもの日常が訪れる。
そう思うと、今日一日が本当に素晴らしい
ものに思えて、少しずつ水平線に近づいて
いく太陽を眺めながら、さすがに太陽に向
かってさけんだりはしないけど、私たちは

子供のように本当に陽が落ちるまで、ずい
ぶん長い間、その浜辺ではしゃぎ続けてい
た。
テレビのニュースは明日になればまたすぐ
違うニュースで、
持ちきりなのだろう。どんな過激なニュー
スでも2、3日ですぐに新しいニュースに変
わっていく。
  それでもまた明日になれば太陽は昇るから
生きていかなくてはならないし、幸せであり
続けたいと願う。
  だから、たとえ今日よりもっと大きな出来
事が世界と歴史を変えようと同じように海は
落日に彩られて夜を繰り返し迎えるのだから、

私はその落日に明日迎える夜明けがもっと


 
素晴らしい夜明けであることをこの浜辺を後
にしながら祈った。

                                   〜END〜
この作品はフィクションです。

今回結構手を加えましたが、実は時間がな
くて、特に第4章は相当修正かけた。

後から読んだら、内容が適切ではない部分
が結構あって、反省。

全体的にももう少し簡潔に短くするか、
長くするかどっちかにすれば良かったんだが、
とにかく時間がない(´-`).。oOあしからず。










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ほんとうにごめんなさい(_ _).。o○ [blog]

本当にごめんなさい。2月になったが、先日の文学賞に
投稿した作品のアップは、17日以降まで待ってね(´∀`)

とりあえず、アメリカも新政権を迎え、
新たなる一年がスタートした。
今のところは慌ただしい感じ。

かくいう私は、とにかく忙殺で、この状態はまだまだ続く( ̄▽ ̄)
最近特に思うこと。今まで生きてきて、この先の人生があり、
どういう風にすぎていくかはわからないことだけれども、
自分自身がそのもの、ただ一人唯一の実存だとして、
自分の中の本心とか、気持ち、想いというものが
自分の存在全てでありたいなあ、と思ったりする。
要するに、生きてきた生き方とか心とか全てが人生や自分自身に
現れてくるのだと思って心していきていくことにした。

そういえば、このレコードジャケット。一風変わったこの
ジャケットを私が手にしたのは20代はじめ。
アナログ盤で、当時都内のディスクユニオンで、1万円くらいした。
60年代のアメリカの西海岸のドアーズというバンドのアルバムだ。
音楽は今の人が聞いたら、不思議な感じがするかも。
ここ数年事情があり手放していたが、手元に戻ってきた。
とにかく前衛芸術のような不思議なデザインだが、
ものは保存状態もとてもいい。

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アルバムジャケットとか、絵画とかは、物事の尺度を考える時に、
それを表現した人が何を思うかというのを想像するのに、とても
いいツールで、自分の考えと他人の創作物という温度差を図る
のにちょうどいい。
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まあ、このまま取っておくと将来いくらになるんだろう♪( ´θ`)
なんてえげつないことも思ったりもする。あしからず。










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